
問題プロジェクトのメンバーに任命されました。
担当業務の難易度が高い上に、納期も短く、会社の期待に応えることができるか不安です。
この記事では、上記の状況から一秒でも早く離れる方法について説明します。
問題プロジェクトは、なぜ発生するのか?
プロジェクトが失敗する理由は、複合的な要素が絡み合っていることが多いです。紐解いて見ていきましょう。
プロジェクト目標が非現実的
プロジェクトで達成するべきゴールが、現在の状況とあまりにかけ離れている場合は、プロジェクトが失敗する可能性が高くなります。
- プロジェクトに必要なリソースが揃っていない: プロジェクトを成功させるためには、実現に必要なリソース(人材、予算、技術、設備など)を準備することが重要です。ただ、現実では全てが揃えられるとは限りません。このため、プロジェクトに必要なリソースの供給時期や制約条件を把握し、それに基づいて目標(納期、スコープ等)を顧客と再調整する必要があります。
- リスクの評価と管理ができていない: ITプロジェクトにはさまざまなリスク要因が存在します。プロジェクトに潜むリスクを事前に評価し、対応策や発生の予兆など適切に対応する必要があります。また、リスクの影響や優先度を考慮し、目標を設定する際にそれらを顧客と合意することで、現実的かつ実現可能な目標にすることができます。
- ステークホルダーの関与と合意形成ができない: プロジェクトを成功させるためには、顧客の支援と協力が重要ですが、顧客側の取りまとめが機能しないと失敗する可能性が高いです。顧客側にIT部門が設置されていたとしても、ユーザ部門の要求をコントロールできず話がまとまらないなど、本来なら顧客側で実施すべきタスクが管理できずにスケジュールが遅延することが多いです。